断捨離は無理かも?


花見正樹

 お元気ですか?
 この度、今まで仕事に用いていたセントラル東銀座10階の事務所を閉じました。
 と、過去形に表現しましたが、実は賃貸契約は解約しましたが荷物の整理はまだ中途半端なのです。
 とりあえずダンボールに30ケほどの本や書類、コピー&FAX機、机やディスクトップな、オーディオなどが居座っています。
 それを、会員や隠居の溜まり場に用いている本願寺前の築地サロンや自宅に、といっても物理的に置き場所がなくもう無理なのです。
 自宅の書斎は、入り口と窓を除いて四面が天井まで棚いっぱい本の山、あの東北大地震ではそれが全部倒れましたから壮観でした。
 猫の額ほどの庭にはイナバの1間半物置があって過去の自著書籍や制作した音楽DVDやビデオ類など不用品でいっぱいです。
 そこで、辿りついたのが、娘が主張する今はやりの断捨離です。
 山下なにがしという女性が書いた「断捨離、の本は、300万部も売れたそうです。
 私らの世代は、物を大切にする、ことを教えられて育ったのに、今は整理して身辺をきれいに片付けるのが文化らしいのです。
 娘に言わせると、断捨離とは単なる片づけじゃなくて、モノへの執着を捨てて身も心もスッキリさせることだ、そうです。
 確かに、雑然と積み上げた本の山がなくて、気持ちのいい空間で過ごせたら健康にもいいような気がします。
 そういえば、我が家の書斎や倉庫にある本やアルバム、レコードなどのうち本当に必要なものは多分約10%、90%は不要です。
 ただ、それぞれに未練があるのは想い出が詰まっていたり、必要な時に手元にない不便さを考えてしまうからです。
 だから、なかなか捨てられないのです。
 今、私は男の平均寿命を迎えていて人生も土壇場、もう後がありません。
 断捨離と土壇場、何となく似たような響きがありますね。
 土壇場とは文字通りで、土を盛って築いた壇の上に罪人を横たえたり座ったりさせて斬罪の刑を執行した刑場を意味し、転じて、今では、どうにもならない最終場面や決断を迫られる場面に用いられるるのは、誰でも承知のことです。
 当然ながら、何となくこの土壇場を感じながらの引っ越しですから全く気乗りしません。
 とりあえず、サロンに荷物を押し込んで断捨離はそれから・・・ますます道遠しです。
これからも宜しくお願いします・・・花見 正樹
 
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