返すべきもの。


最近は、出来るだけ冷静にニュースに対応するように心がけています。
あまり真面目に考えると血圧が上がるからです。
モスクワを訪問している安倍晋三首相は、本気で領土問題に取り組んでいるのか? 疑問なのです。
どうも、国内問題で自分が沈没寸前の落ち目を外交問題で挽回しようと焦っているようにしか見えません。
26日にクレムリンでプーチン大統領と会談した後も、北方四島での共同経済活動や共同経済活動など、どう考えても私には、ロシアを支援するだけで日本の国益にはならないような気がしてなりません。
元島民への配慮にしても何一つ人道的措置での進展はありません。
なんと、したたかなプーチン大統領は、安倍首相の言葉を封じ、まず「政治分野の協力に関して意見交換したい」と伐り込んで来ていmす。これは、歴代の米大統領に忠犬チビ公そのままに何でも言いなりに尻尾を振る安倍総理の性癖を見込んでクギを刺したとみて間違いなさそうです。
両首脳の会談は21回目、回数が増える度にロシアを利している共同経済活動の合意ばかりで、海産物養殖や温室野菜栽培など5分野を定めながら、一向に日本が利益を得た話題などどこからも聞こえてきません。
それでいて、相変わらずの官民調査団の派遣ですから、物見遊山ばかりで北方領土の交渉は全くありません。
ロシアの法律では、もう北方領土は解決済みで「特別な制度」は出来ないというのです。
とんでもない話です。国際法に基づいても北方四島は不法占拠で、速やかに日本に返すべきものです。
日本政府は、北方四島を日ロ双方の法律とは異なる法制度の整備で、特別な地域とし、領土問題解決につなげようとしていますが、ロシア側は経済協力の拡大ばかりを主張して領土問題には触れようともしません。
彼らは勝てば官軍の論理で、「日本は第2次世界大戦の結果を認めることが前提だ」と上から目線です。
ここは、国際法を盾に世界中に未だ未解決の「北方四島不法占拠」「シベリヤ抑留不法労働・致死問題」の大キャンペーンを巻き起こし、ロシアをイメージダウンに追い込むのが早道だと思います。
北朝鮮の拉致問題解決も同様に国際的なキャンペーンが必要な気がします。
若い人は、北方領土問題に関心ないかもしれませんが、その経緯は次のようなものです。
ソ連軍が北方四島に侵攻したのは、第二次世界大戦の末期に、日本がポツダム宣言を受諾して、日本が降伏の意図を明確に表明したあとです。戦って奪われたものでもないのです。
その上、日本人島民を強制的に追い出して、、さらに一方的には北方四島をソ連領に組み入れたのです。
しかも、ソ連が崩壊したのですから持ち主の日本に返すのは当然なのに、ロシアに代わった今も不法占拠を続けているのですから悪すぎます。領有権はあくまでも日本にあるのです。
北海道を旅して、碑文を見ながら北方四島を眺めたときの悔しさは何とも言えません。あくまでも、北方四島の領有権は日本にあります。
この北方領土問題を解決して、は、日ロ両国間で平和条約を締結しない限り、国際法的にはまだ戦闘状態にあるはずです。では、自衛隊で上陸しては? この「歯には歯で」の考えが再軍備につながるとしたら・・・
今日の一言は、あの日大対関学のアメフト試合からの連想で始まっています。
被害者の学生が無防備になったところを不意に急襲させた悪代官、これがロシアへの連想です。
北朝鮮も同様、海岸を楽しく歩いていた若い男女を襲って袋を被せて縛り上げ、船で運んで未だに帰そうとしないのですから、この命令を下した上官も国際法に照らして処罰できないものでしょうか?
日本国民全員が、このような諸悪に怒りの声を上げるべきですが、自国の総理夫妻の不法行為すら武士の情けで見逃している人情味豊かな平和ボケの日本国民では、もうこれ以上は無理かも知れませんが、もの書きが良心と正義を捨てたら命を失うのと同じですから、正しいと思ったことは書き続けます。