神武東遷(宮崎~橿原市までの神武天皇の歩み)その②

五、大入島おおにゅうじま)・神の井

神の井  佐伯湾に浮かぶ大入島(おおにゅうじま)の北端近くに位置する日向泊に、「神の井」はあります。    神武天皇が、東征の途中に立ち寄ったと伝えられる佐伯市大入島の日向泊。波打ち際までわずか数メートルの距     離にもかかわらず、今でも清水が湧く「神の井」があります。水がないことに心痛されて、砂浜に折弓の尖でこの井戸を掘られたという故事があります。

島民は一行の安全を祈り、大きな焚火で見送ったとされ、今も大入島トンド火祭りが行われているそうです。

六、早吸日女神社

紀元前667年、神武天皇が東征の際に、速吸の瀬戸(豊後水道)の海底に大蛸が住みつき、潮の流れを鎮めるために守っていた神剣を、関に住む海女姉妹が海底深く潜って大蛸よりもらい受け、神武天皇に献上したと言われています。
早吸日女神社(はやすひめじんじゃ)は、その神剣をご神体とした神社で、古くより厄除開運の神として地元の人の信仰を集めています。また、神剣を守っていた蛸も崇められており、蛸の絵を奉納して一定期間蛸を食べずに願い事をすると成就すると言われる「蛸断ち祈願」を行っている全国でも珍しい神社です。

七、宇佐神宮(大分県)

宇佐都彦・宇佐都姫が磐余彦一隊をもてなす

当時、宇佐一隊を治めていた宇佐都彦・宇佐都姫が「あきひこつまがりや」を造って、神日本磐余彦尊(カムヤマトイワレヒコ=神武天皇)一行をもてなしたと言われています。宇佐神宮の西参道から寄りの側にかかるクレハシを渡ってほど近く、騰宮と称する所が「あきひこつまがりや」と伝わっています。

日本の神話や国家の成立が記された、わが国最古の歴史書『古事記』・『日本書紀』には、宮崎・日向で生まれ育った神武天皇が、奈良・大和橿原までの遥かなる道のりを旅し、初代天皇として即位する物語が記されています。

「神武東遷」と呼ばれるこの旅路の伝承は各地に残っています。それらの土地を訪れ、伝承とともに生きる人々の姿を知ることは、「現在を生きる私たち」と「かつて生きた人々」とをつなぐ縁となることでしょう。

「神武東遷」に縁のある22の自治体が協力し、日本遺産の認定を受けるために取り組んでいます。

~参画団体~
宮崎県 :高原町、都農町、宮崎市、日向市
大分県 :佐伯市、大分市、宇佐市
福岡県 :芦屋町、北九州市
広島県 :府中町
岡山県 :笠岡市、岡山市
大阪府 :東大阪市、泉南市
和歌山県:和歌山市、那智勝浦町、新宮市
三重県 :熊野市
奈良県 :東吉野村、宇陀市、桜井市、橿原市

宮崎市公式チャンネルに記されておりました。共有させていただきたく記させていただきました。

次は神武天皇社 岡湊神社へ行ってみましょう。お楽しみに

「蛇足です」

日本昔やさい 茎立菜(くきたちな)

雪国の春を告げる野菜(日本昔やさい)秋に種を蒔き、20~30㎝に育ち、寒さに当たった茎立菜の株は、冬の和らかな日差しを浴びて次々に花茎を伸ばしていきます。冬から春にかけて雪国の貴重な野菜です。

農家さんおおすすめの食べ方

おひたし(おろし生姜を乗せると美味しい)、煮びたしなど。置賜地方では、ふすべ漬けという、茎立菜を熱湯にくぐらせ、1日~2日密封して塩漬けし、辛みを引き出して食べる郷土料理があります。 山形県高鼻町の農家さんからの記事より